階級や功績に興味ないけど、おじさんもなの。
こんなおじさんたちと恋愛なんて、あり得ない。
この中から生涯のパートナーを見つけるなんて、あり得ない。
「そうか。アンジェリカがそこまで言うのなら仕方がないな。
ファタ・モルガナ元帥どの。娘の気に入る者が見つからない。
今回の話はなかったことにしてくれるか」
「なにがお気に召さなかったのでございましょう?」
元帥様が軽く食い下がる。
「候補が皆おじさんということよ」
だからこの際、きっぱりと言ってやった。
「ですが、この者たちは歳がお嬢様より3、4ばかり上になります。
結婚相手としては、妥当かと思いますが」