幼馴染ってすごい、と思うと同時に凪ちゃんの優しさに心がフワリと暖かくなる。
十数年付き合ってきても凪ちゃんの器の大きさにはびっくりしちゃうよ。
「えへへ…ありがとう!」
「ん。あ、先生きたよ」
凪ちゃんの言うとおり先生は豪快にドアを開け、おはよう!!と叫んで、いや挨拶している。
慌てて席に戻るあたし。
窓側の、日当たりのいい後ろの席は寝放題で、よく先生や凪ちゃんに怒られる。
でも、気持ちいいんだもん、ここの席の日差しは。
今日も雲は少しあるものの、お日様があたしを照らしてぽかぽかと暖かい陽気だ。