違う日に部活に行こうとしたら「須川が好きやってー!!」っと言う声が飛んできた。
須川の好きな人なら知ってる。同じクラスの夜神日向。背は165センチぐらい。
目がくりっとしてて黒髪のショートカットがすっごく似合っててモテまくってる子。
その声ははまたあの3年生!片桐和人だ。
うざいから私が
「須川の好きな人は日向ちゃんやで?」って言うと
「しっとるで~」って返ってきたきた。
なんなん?この人。

でもなんか気になっていた。
片桐和人。

それから、また何回か話すことがあった。
そして雨がザーザー降りで私たち陸上部は駐輪場で練習していた日。
私は気づいた。




「次杏やで~」そう私の名前を呼んだのは
親友の有紀。
「あっ!ごめんごめん」
そう言ってフットワークをする。
その時わたしは真剣に野球ボールを打つ片桐和人に見とれていた。
いつもヘラヘラしているのに真剣に練習しているのを見てびっくりした。
すっごい集中してる。
こんなかっこよかったけ?
なーんて思っていた。

練習が終わって帰る用意をしてたら野球部も終わってた。

私は、つい話したくなって、
有紀をつれて片桐和人のところへ行った。

それでいっぱい話ができた。
これからは和人って呼ぶことになった。
なんかすっごくうれしかった。

帰り道ずっと和人のことを考えていた。

その時気づいてしまった。

和人がすきだと言うことに。