「どっちかが謝んなきゃダメだよ。あんたが悪くないにしても、だよ?」


「う…ひッ、うん。ありがとぉ、栞!」




“話したいことがあるの。屋上に来て”



来てくれるかわかんない…
でも待ってなきゃ。


―ギィッー…


「あ、真白っ!」


「……」



あたしから目を逸らし、何も答えてくれない真白に悲しくなって涙があふれて来る。



「~…っふぇ、真白…あたしっ、何したの?…おねがっ、嫌いに、ならないでッ」


「嫌いになるわけなんてない!那乃こそ、俺に愛想尽かしたんじゃないの?昨日、知らない男と歩いてた…。」



知らない男…? 昨日……  

もしかして來くん…?

「違うよ!あれはッ、栞の彼氏なの。お見舞い一緒に行ったの。」


「俺、那乃に嫌われたかと思った……」


「あたしもだよ。」



ぎゅ―――ってしてくれる真白にすごく安心する。