「真白、今日一緒に帰れない!ごめんね?」
「大丈夫。また明日ね。」
「うん、ばいばーい」
パタパタ…と俺の前から走り去っていく那乃を見えなくなるまで見ていた。
そういえば、那乃の友達が今日は休みだった。もしかしたらお見舞いに行くのかも。
一緒に帰れないのは嫌だけど、それなら仕方ないか…
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俺はいつもは反対方向にある那乃の家まで歩いていくが、今日はその必要がなく普段とは違う道を歩いていく。
左に曲がれば俺の家はすぐそこ、って所で誰かが歩いているのが見えた。
「………は?」
その光景に自分の目を疑った。
那乃と、俺と同じ制服の知らない男が並んで歩いていた。
俺が那乃を見間違うはずがない。じゃぁ、隣の男はだれ?