いつものように屋上でお昼を食べていた。


お互い無言。おかげで二人ともいつもより早く食べ終わった。


真白は食後のデザートにチュッパチャプスを舐めている。なんの味かはわかんないけど。




ど、ど、どうしよう。


……ええい!言ってしまえ、自分!



「ね、ねぇ真白!き、きす、したぃ…。」


あたしの言葉に相当驚いたのか、ぽぅっ、と舐めていた飴が真白の口から飛び出した。

耳まで真っ赤になった真白が


「ほんとに、いーの?」
と聞いてきた。小さく頷くと、あたしの手を握りしめた。



チュッ、と軽いリップ音が響く。


二人で顔を見合わせ、真っ赤にした顔を見て笑い合った。


「真白好き。」


「俺は那乃が大好き、だよ?」