夜、私は無意識のうちに、学校に来ていた。
 
 私はふわふわとした気分のまま、屋上のフェンスに手をかけた。

 

 舞紀に、会いに行こう。


 
 そうすれば、なにかわかるはず。
 
 そして私も、この世とおさらばできる。
 
 なんだか、嬉しいな。
 
 
 
 フェンスにかけた手を、放す。
 
 
 おかあさん、おとうさん、また会おうね。
 
 舞紀、待っててね。
 
 この世、さようなら。