クラス分けは、有沙、玲未、私が2組。

舞香、芽衣が3組だった。


「えー!?」

私は絶叫する。


「5人一緒になれるなんて無いと思ってたけど・・・」

有沙も絶句している。


「舞香と芽衣と別れるなんてー!」

半泣きで私は靴を脱ぎ、上履きに履き替える。




「あれっ?舞香と芽衣じゃん。おはよー!」

私たちの気持ちも知らずに軽やかにやってきたのは・・・


舞香と芽衣の、放送委員での友達、朝香だった。

「朝香ー!!」

舞香は朝香のほうへと走っていく。


「私のクラス、3組だった!」

朝香はにこやかに言い放った。


「ホント?私と芽衣と同じだよー」

舞香もにこやかに返事をする。




正直言って、私は朝香のことが好きではない。

朝香は可愛くてなんでもできて・・・ちょっとズルいなって思ってしまう。

だから、舞香と朝香が仲良くしているのを見るのも、すごくイヤだ。


でも、舞香と朝香と芽衣が同じクラスだなんて・・・


三人が仲良くなって、私は見捨てられるかもしれない・・・



そんな不安が横切った。



大丈夫。舞香と芽衣はそんな人じゃない・・・



心配を抱きながら、新品の上靴で歩き出した。