「カッコよかったね、さっきの人・・・大人って感じで。
あの人にピッタリだよね。」


「・・・・」


「ねっ、輝?」


「うるせぇな。」


「…なに怒ってんの?」



凛の彼氏はとても優しそうな人だった。

樹里が言うように、


―大人の男


その言葉にピッタリと当てはまる。


外見も男の俺から見てもイイ男だった。


でも、俺は嫌いなタイプだ。


何処が?何で?

そう聞かれても答えられないけど、何か引っかかるモノがあった。




シスコンのヤツって、こんな感じなのかな…

俺には姉貴が居ないから分からないけど、きっとこんな感じなんだろぉな…





引っかかるモノ・・・それは次の日に判明した。