後ろを振り向いたその時、突然唇を奪われた。

それは荒々しいキスでとてもそこに愛があるとは思えない様なものだった。


肩を掴む真吾の手に更に力が入る。

指が食い込んでいく様で、痛みに耐えられず真吾の胸に手をやり体を押し離した。


「真吾…痛いよ。」


「あっ、ごめん。」


「……そうだ。お腹空いたでしょ?ご飯食べよ。」


「うん。」



それからはいつもと変わらない真吾だった。


少しだけ気になったけど一緒に居れる嬉しさの方が断然勝り、その事はすぐに頭から消えていった。






でもこれはわたしに振りかかる悲劇、その…ほんの序章に過ぎなかった・・・