「あぁそれと、メアド交換しねーか?」


いつもと変わらない
低い声で言ってきたから聞きそびれそうになったけど、


私はちゃんと聞こえた。正直嬉しかった。



「いいの?」

「俺から言ったんだぞ!」

「ありがとっ!!」

「いえいえ、こちらこそ。」なぜか滝川くんがお礼を言う。

ケータイを取り出して

赤外線の場所を指差す。
私はその場所にケータイを向けた。

滝川くんのメアドの英語には…゙卵焼ぎと書いてあった。



「…ふっ!!」


たえきれなくて
笑っちゃった。



「ん?なんかおかしいか?」

滝川くんのその反応にもうけたからまたまた
爆笑。

「だっ、だって、メアドに卵焼きだよ!おかっ!おかしい。あは、あははははっ!」


「あっ!お前、笑うなっ!」

あっそういえば滝川くん
の前で笑ったのは


初めてだ。


「だって、これで笑わない人は…いないよっ!あははははっ!」



「…笑うなっ!」



「あははっ!!ゴメン!!」


そしたら…


「あっ!!滝川くん!……と胡桃沢ユリさん?」


ファンきたし…


ここは逃げよう!


「じゃあね!滝川くん!」

「お、おう!!」


ファンの前で気安く話してるといじめられそうだから逃げてきた。