そしたらそこには佳奈の探していた

   ゙茶髪の人゙

が寝ていた。

この人は学校でモテる人だ。

しかもクラスメート。

話したことはないけど、


どこの学校にもいるイケメングループの中の

1人だった。



「…あ!す、すみませんっ!」


やばい。怒られる。目が怖いよぉー…
目をつぶって下を向いていたら。



「…あ」

「へ?」


いきなり思いついたかのように

私の顔をじっと見る。


私は人の目を見るのが

どうも苦手で

目をそらしてしまった。

しかも男の子だし。



「佳奈の親友?」

「…え?あぁ、はい。」


いきなり言われた言葉にビックリしてしまい、

はやく喋れなかった。

「へぇ~胡桃沢ユリだろ?」


いきなり名前を言われまたビックリしてしまった。

だってこの学校の゙アイドル゙が私の名前を知っているから。



「は、い?」


そういうとふはっ!っと笑い

「なんで疑問系なんだよ!」と言われた。


「…すみません?あっ!え?」


するとまたその優しげな顔が笑った。



「お前、おかしいだろ?」

と言った瞬間その人の顔が"やべっ!"とあわてて
また私の顔を見る。



「佳奈に今日あったか?」
「はい。あいました。」


するとその人はちょっといいずらそうに


「…怒ってたか?」
と聞いてきた。

「カンカンでした。」

「マジ?」

「いつものことですよ。ただ…」

「…ただ?」

「いつもより怒ってました。」

と告げたら
「ヤバい…佳奈んとこ行ってくる。じゃな!」


苦笑いで走っていった。

これがわたしとあなたの最初の出会いだった。


その゙学園のアイドル゙の名前は……




   ゙滝川 レン゙