「泣いてっ……何が変わんだよっ!!泣いたってなにもかわんねぇじゃねぇか!!起こんねえじゃねぇか!!……俺がそのことを聞いたときにどうなったかっ…玄関で聞いて、二時間ぐらいその場で座ってたんだぞっ!!泣いてももう変わんねんだよっ!!もどらねんだよっ!!」

"そのこと"

痛く胸に突き刺さった。
なにもいえなくて、

ただ悲しくて。

それは無意識で、

レンくんを抱き締めた。


レンくんさ

声に出して泣いてる。

今は…

泣いている貴方を、

抱きしめることしか

できない

自分の立場が

悔しい。

「泣いたって、どうにも、ならないだろー…」