「「「……」」」



野次馬共の目も冷たい。



当然だな。




あーあ。



どうしようかなぁ、こいつ。




「うぅ…グスッ…」




「おいお前」



「ひっ!」



「もうこんな目に遭いたくないならさっきやったこと、二度とすんなよ」



「う、うんうんうんうん!!
わ、分かった分かった分かった分かった!!」



「“うん”と“分かった”が三回ずつ多い…」




これで一件落着か?




男はササッと無駄に速く立ち去った。




無駄に速く…。




重要なことだから二回言ったぞ。