ここは京都。


天皇の家がある都。


だが、女の服装や周りの人間の格好を見ると…。


現在では有り得ない格好だ。


柄の悪い男らなんか腰に刀を差している。



「なぁ…今は何年何月何日だ?」


「えっ?」


「だから、
何年何月何日かって聞いてんだよ」


「い、今、文久三年四月四日です」


「文久!?」


「は、はい…。
あの、本当に大丈夫で「大丈夫だ」


女の言葉を遮って俺は言った。


その言葉、そろそろうざいし、しつこいぞ。