「うちの両親は結婚するのが早かったの。
…あたしが出来ちゃったから。
だから、心配なんでしょうね。あたしたちが同じ失敗をしたりしないかって。」

ああ、なるほど…

「二人とも、学生だったから、すごく反対されたらしい。
ママは勘当同然で家を飛び出してパパと二人で暮らし始めたんだって。
パパが20才でママが17才の時だったって。」

「大変だったんだろうな。」

「うん…。詳しくは言わないけど多分凄く苦労したと思う。」

雅の隣りに座ると一瞬ベッドが軋み、雅がぴくっと跳ねたように見えた。


「雅は…俺とそうなるのはイヤか?」