そう言って紙袋の中を覗く雅…ああ~やべぇよ。絶対にキレる。

「これ?お父さんが勇気に渡したものって。」

…へ?

「さっきお風呂から上がった時にお母さんが言ってた。
お父さんが勇気にプレゼントを渡していたって。」

…プレゼント…まあ、言えなくは無いけどさ。

「勇気…これ…どうしよう。」

「え?どうしようって…。」

雅の言葉の真意が良くわからなくてそのままオウム返しに言ってみると、雅は少し困った顔をしてじっと俺の顔を見ていた。

怒り出すと思っていただけに雅の反応についていけていない自分がいる。

「…そういうこと…だよね?これって。」

はあ、と一つ溜息を付くとベッドの上に腰を下ろし、紙袋をポイとテーブルの上に投げ出した。