今は夏に入る前の梅雨の時期。 最近はずっと雨でテンション下がる。 「李子ー、傘忘れた」 帰る準備をしているとひょこっと机の上に顎を乗せてそう言った。 「ばかじゃないの?」 「うっせーな! 入れてって」 そう言って私の傘を取り上げる哲平。 「ちょっと!」 「ほら、帰るぞ!!」 そんな姿にキュンとした。 哲平のばか、私の気も知らずに。