「とにかく、ひまわり冒険団は今日は解散!、また明日も新水公園に9時に待ち合わせね!」

そういって、家の方向が近い俺と向日葵は宿題の話を濁しながら別れた。

向日葵は上田という小平でも奥まった集落に住んでいて、俺は、さらにその上田の奥の千本杉の近くに住んでいた。

というわけで途中で別れる事にいつもなるのだが。

「おい、ひーたん、なんかフラフラしてるけど大丈夫かよ?」

「うん、大丈夫だよ。かっちゃん、今日も楽しかったよ」

向日葵の笑顔からは無理をしているという部分は見えなかった。

いつもの、優しい笑顔そのものだった。

だから、その日も、心配はあったけどいつものように別れた。

「じゃあな!」

「うん、バイバイ、また明日」

その時、その日の明日が来ないなど、俺は予想する事も出来なかった。

だってそうだろ。

俺達はいつも一緒にいるのが当たり前だったんだから。