しぶしぶアドレスを教えて、少しだけ話をする。

「名前、そーいや聞いてないんだけど?」

「俺は斎藤 龍磨。龍磨でいーよ♪」

「龍磨はどこ中?」

「俺は南第~」

南第っていうのは南第一中。

「そーなんだ。じゃあ結構近いね」

あたしがそう言うと、龍磨はじーっとあたしを見つめ、

「・・・怜ちゃんが俺に興味持ってくれてる・・・!」

そう言って笑顔でガッツポーズをした。

何だか可愛く見えて。

「あははっ。馬鹿じゃんー」

他愛もない話をしていると、先生らしき人が入ってくる。

「みんな注目っ!今日から4組の担任になる・・・」

だらっだら続く担任の話なんて聞かず、龍磨と話していた。

「っていうかこのクラス、女子率低すぎない?」

「だね~。ま、俺は怜ちゃん一筋って決まってるし☆」

「知らないし?(笑)」