二六二七「羽のついた縵(かづら)を今している娘たちがうら若いので笑ったり怒ったりしながら付けているヒモを解いている」 2011.0527・2011.0712
・縵がテーマ。縵は植物を輪にして頭につける物。番組内では民俗例を追って解説で萬葉集中の例を引く。植物の生命力を取込む呪術。
・はね縵の女性の成人という意味合いとヒモを解くという行為のエロス。解釈がちがう。まず妹が単数か複数か? 寺社の行事で多くの少女が集められはね縵をつけ、行事が終わり少女たちの、かしましい情景と読んでしまう。解説は髪型。

二六四〇「あずさ弓を引いたり緩めたりみたいに。来ないなら来ない、来るなら来る! それをなんで、来ないのか来るのか、それを」 2011.0728
・あずさ弓は引くを導く枕詞。言葉遊びなので訳すと鑑賞は半減。解説は文法と言葉遊び、五二七、二三八四、一五九七、二七。

二六四八「あれこれと物思いはしない。飛騨の匠のつける墨縄のように、ただ一筋に」 2011.0719
・寄物陳思の歌群中。『かにかくに』と言えば知る人ぞ知る論文集。飛騨の匠の古墳後期~律令の動きは尾張と多治比真人とパルメット紋に象徴される。越中も考えないとか。