「……てか、アンタ等、何をやってンのよ。」
「万里ちぁゃんっ!」
後を追って来てくれた千里ちゃんに泣きつく。
ヘルプ~。
千里ちゃんは呆れつつ、万里を俺から引き剥がしてくれた。
仁王立ちする千里ちゃんの後ろへささっと隠れる。
俺は今、我が親友が怖い。
「俺のハツコイの君~。」とベンチに突っ伏して喚いている万里に、俺と千里ちゃんは顔を見合わせ揃って溜息を吐き、公園を立ち去った。
そんなこんなで脱出した大ピンチ。
だけど、いっそこの時バレテもよかったんじゃねーの?俺抱きつかれ損……と思う日は意外にもそう遠くはなかったワケで……。