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「ねぇ・・・これはやっぱり、どーなの。考え直しません?」
往生際悪く説得を試みる俺。
「何よ男らしくないわね!男ならスキッとしなさいよ!」
「いや、寧ろそこ男らしさ発揮しちゃダメだと思うのね。」
「私のメアド諦めンの!?」
「・・・・・・煮るなり妬くなりお好きにプリーズ。」
ヨロシイと顎を聳やかす千里ちゃんに俺はがっくりと肩を落とした。
ロングソックスを脱いで投げ出した足。
それを見下ろし千里ちゃんが鼻に皺を寄せる。
「はぁ~・・・これを放置しとくなんて男ってホント分かんない生き物ね。」
これってのは、足の無駄毛。
や、無駄毛っつーけど、男にとって全然無駄じゃないからそれ!
役に立ってるとは言い難いが、全ての毛は男の勲章なのさっ。
注射器を持つ医者を見る子供のような目つきで千里ちゃんを見詰めていると
千里ちゃんはT字カミソリ片手ににっこりとほほ笑んだ。
「任せなさい“天音ちゃん”ぴっかぴかのつるつるんにしてあげるから♪」
ぅぅ・・・
俺絶対悪魔に命売り渡してンよ!