俺ってばちょっと乙女を分かってきたんじゃなぁい?
なんて自画自賛もなんのその
千里ちゃんは口元を引きつらせて半笑いした。
「なにが、と言うワケか、全然分かんないンダケド。」
「えー?いいじゃん。教えてよぉ。」
「嫌っ!信用ならない。例えば、どっかに勝手にばら撒いたり―――」
「そんなコトしませんって。」
「24h迷惑メールみたいな鬼電してきたり――――」
・・・それは否定しきれない。
俺は「でもぉ」と身をくねらせてみた。
「連絡先知っとけば便利じゃん。突然用事が入った時とかさぁ。千里ちゃんだって、常に家の前で俺に待ち伏せされてるよか、いくない?」
「・・・・。」
千里ちゃんは苦虫を潰したみたいに渋面を作った。