「っ……だぁぁぁぁぁっ!!」
いきなりの絶叫と共に肩をぐっと押されて、我に返った。
「ちょ…スミマセン!侮ってマシタ!も、これ以上は俺の理性が持たないからっ!」
勘弁して下さいっ、って泣きを入れてくる天音。
私はちらっと肩に置かれた手に視線を向けた。
何よりも私との約束を優先する天音が、約束を破った。
……バカ。
その約束を破る時でさえ、私を傷つけない為だっていうんだから…
コイツはホントバカ。
彼女の尻に敷かれるヘタレ男。
だけど世界一カッコイイ男。
「アンタ…約束破ったわね?」
「え゛、あ………ズミマゼン。」
私の冷やかな声に天音が顔を引きつらせる。