温かくてやわらかくて、胸の底からキュンと甘い疼きが奔る。



……うん。やっぱイケるンじゃない。




天音とキスすんのが嫌なんじゃなくて、人にリードされんのがヤなんだ。



変な自信を持ちながらそっと顔を離す。



だけど重ねるだけのキスじゃ、この三か月分には足りなくて……

…も、一回。




触れるトコロから甘くなる。


男嫌いで経験も乏しい私が舌を出したのは多分本能。



や、経験豊富な尻軽蘭子センセイから聞き及んで知識ダケは豊富だからね…。




絡め合う舌に口内と言わず身体中が熱くなる。






「…り、ちゃ……ンッ……」





熱い吐息のような天音の声が掠れて、ゾクゾクする―――