私の部屋にもテレビはあるけれど、リビングの方がデカくて質がイイので、場所はリビング。
DVDをセットした天音がソファーに座る私の横に腰を下ろした。
「…て、無駄に近いンデスケド。」
三人掛けのソファーで、二人なら十分余裕があるハズなのに、互いの身体が触れるくらいに近い。
…近いっっ!!!
天音は悪びれずにやっと笑う。
「え~?せっかく二人きりなんだしイチャイチャしたいじゃ~ん。」
その通りよ、天音!!
何のために家族がいない隙を見計らってアンタを呼んだと思ってるの?全てはイチャイチャの為なんだからね!
……と、
並々ならぬ期待と意気込みが空回り、無駄気味に緊張感一杯の私。