通常運行の廉太郎君を見てるとさっきのしおらしいセリフは嘘だったのかと疑ってしまう。 うろたえてるのは私だけで…… ……でも。 掌に蘇る廉太郎君の鼓動。 『好きな子相手にそうそう余裕かましてられる男なんていない。』 ぼやきのようなセリフを思い出して、思わず顔が緩んだ。 ずっとそのままでいてね。 強引でヘタレなアナタが 私は好きみたいデス。