服は着終えて、仁王立ちで言い放つと、壁に向いたままだった天音の肩が小さく動いた。


溜息を吐いたようだ。





「……まぁさぁ、人には好みってモンがあるしね。一緒にいて色々知ったトコロで千里ちゃんが俺のコト好きになれないってンならそれもしょーがないケド……」





肩越しにゆっくりと天音が振り向く。










「俺の気持ちを勝手に決め付けんのはヤメテよ。」