ピンポ~ンとチャイムが鳴る
彼はこの音を聞き逃した
ピンポ~ン
ピンポ~ン
次第に
ピンポ~ン ピンポ~ン ピンポ~ン
ピンポ~ン ピンポ~ン ピンポ~ン
ようやく気づいた彼が玄関に走っていく
「はい は~い」
モニターを覗く
仁王立ちに苛ついたしかめっ面
彼の会社の上司でもある信頼者ともいえる三神広志
「ごめんなさ~い 仕事部屋にいたので気づきませんでしたぁ」
彼がドアを開けるとずかずかと毎度の事の様に部屋に入り込んでくる
そしてリビングにあるソファにドカッと座わった
「満月(みつき) 百合(ゆり)さんは?」と
回りを見渡す
「仕事」
「相変わらず 忙しいんだな 彼女は…会えなくて残念だ」
「先輩 百合に会いに来たわけ?」
「いや それだけじゃない」
「仕事の話なら明日にしてよ 今日は一応 休み・だ・か・ら」
「悪いね~ 急ぎなんだな これが」
「またぁ ここんとこ 毎度だね」
「満月ちゃん」
三神は立ち上がり 腕を組み横目で見る満月の肩を抱いて ふたりは向き合って
ソファに座わる
「君の作品がうちの会社の売りなわけ 僕チャンは書きたくても書けないわけよ 才能がないから お願いします 満月先生」
と 膝に両手をついて頭を下げる
彼はやれやれだなと思いつつも…
「で 今度の仕事は?」
「はい 満月先生 これです」
30もなるおやじの年甲斐もなくぶりっ子な資料の手渡し方
「5人の女の子のグループ?へぇ~デビュー曲」
「そうなのよ11月にデビューだとさ」
5人のメンバーの資料に瞳を通す彼は1人ひとりを丁寧に確認していく
浜野歩美20歳… 歩美?... の名前と写真に瞳をパチクリとさせて
何度も見直す
「先輩…ごめん この仕事 受けられない」
「はぁ?なんで?満月先生」
「コーヒー入れるわ」
テーブルに資料を置くと
逃げるように席を立ちキッチンに向かう
「受けられないって....」
三神は どうしたものかとまじまじと資料に瞳をやる
「何が いやなんだよ 5人ともこんなかわいい子ちゃんなのに」
彼はこの音を聞き逃した
ピンポ~ン
ピンポ~ン
次第に
ピンポ~ン ピンポ~ン ピンポ~ン
ピンポ~ン ピンポ~ン ピンポ~ン
ようやく気づいた彼が玄関に走っていく
「はい は~い」
モニターを覗く
仁王立ちに苛ついたしかめっ面
彼の会社の上司でもある信頼者ともいえる三神広志
「ごめんなさ~い 仕事部屋にいたので気づきませんでしたぁ」
彼がドアを開けるとずかずかと毎度の事の様に部屋に入り込んでくる
そしてリビングにあるソファにドカッと座わった
「満月(みつき) 百合(ゆり)さんは?」と
回りを見渡す
「仕事」
「相変わらず 忙しいんだな 彼女は…会えなくて残念だ」
「先輩 百合に会いに来たわけ?」
「いや それだけじゃない」
「仕事の話なら明日にしてよ 今日は一応 休み・だ・か・ら」
「悪いね~ 急ぎなんだな これが」
「またぁ ここんとこ 毎度だね」
「満月ちゃん」
三神は立ち上がり 腕を組み横目で見る満月の肩を抱いて ふたりは向き合って
ソファに座わる
「君の作品がうちの会社の売りなわけ 僕チャンは書きたくても書けないわけよ 才能がないから お願いします 満月先生」
と 膝に両手をついて頭を下げる
彼はやれやれだなと思いつつも…
「で 今度の仕事は?」
「はい 満月先生 これです」
30もなるおやじの年甲斐もなくぶりっ子な資料の手渡し方
「5人の女の子のグループ?へぇ~デビュー曲」
「そうなのよ11月にデビューだとさ」
5人のメンバーの資料に瞳を通す彼は1人ひとりを丁寧に確認していく
浜野歩美20歳… 歩美?... の名前と写真に瞳をパチクリとさせて
何度も見直す
「先輩…ごめん この仕事 受けられない」
「はぁ?なんで?満月先生」
「コーヒー入れるわ」
テーブルに資料を置くと
逃げるように席を立ちキッチンに向かう
「受けられないって....」
三神は どうしたものかとまじまじと資料に瞳をやる
「何が いやなんだよ 5人ともこんなかわいい子ちゃんなのに」