君はずっと微笑んでいた。
このまま、眠りから覚めなければ良い。君が逝ってしまった世界へボクも連れて行って欲しい。
何でボクを置いて行ったの?
置いて行かないでよ!
ボクも連れてってよ!
目が覚めると、ボクは泣いていた。
連れてってよ!
そう叫ぶ自分の声で目覚めた。
ボクはそのまま泣いた。
枕の半分が濡れ、鼻を何度もすすり、声を出して泣いた。
涙が乾き、顔に白い粉が残った。
顔を洗おうと思い、洗面所へ向かう。
洗面台の鏡に映り出されたボクの顔はとても酷いものだった。
そんな自分の顔を見ると、また、わぁっと泣いてしまった。
泣きながら顔を洗う。
それは 涙 雫 雨
それとも ただの 水