やっと部屋のカーテンを開けた。

最近は熱帯夜続きなのもあり、汗がまとわりつく。さっきの過呼吸で今日一日分の体力を消費してしまったようだ。身体が重い。

もう一度寝よう。

君に逢いに来て欲しかった。



夢で逢った君は、真っ白なワンピースを着ていた。

それはまるで、今日結婚をする花嫁姿。

いつものあの笑顔で君は微笑む。

何の音も聞こえない、二人だけの世界。

だけど、君の声は聞こえない。自分の声も、お喋りをしている感覚だけがあった。

ずっとずっと望んでいた君との甘い時間。やっと来てくれたんだね。

待っていたんだよ、此処で毎晩。

白い夜空を眺め、星を数えながら。

だけど君は、夜には逢いに来てくれなかったね。

今日が最初で最後なの?
何か伝えに来たの?



ねぇ、今君が見ている空は、
どんな表情をしているの?
ボクには、見えないよ。