ファミレスで夜明けまで語り合った。


「じゃあ、また後でね」

「うん」

「俺らはこのまま残っておくよ」

「うん、分かった」


それじゃあ、と言って、三人と別れた。


「先輩…一緒に居ても良いっすか…」

「うん」

「ありがとうございます…」

「同じ事、言おうと思ってたから…」

「こんな時に話すのもアレなんすけど」

「何でも聞くよ?話して?」

「前に皆で遊んだ日、あったじゃないっすか、あの時から俺…西川さんの様子が、何つーか…今までと違うっていうか…うまく言えないんすけど…あの日…」



彼は話しはじめた。


あの夏の日の思い出と言うには…

ほろ苦い、あの日の事を…