そう考えた時、ふと脳裏をよぎる過去。体が熱くなり、鼓動が速くなる。

息は乱れ、苦しくなった。


過呼吸だ。


指で首を掻きむしる。枕元にあるビニール袋を取り口と鼻を覆った。

意識ははっきりとしている。




もう大丈夫だ。




過呼吸は今だに慣れる事はない。
いつも、大丈夫と解っていながら、死ぬのではないかと言う恐怖に襲われる。経験者にしか解らない痛みと苦しみ。同時に感じる孤独。


君に逢いたい。逢いたいよ、とても。