----- ぬくもりの出会い -----

浅い眠りから目覚めた土曜日、今日も急ぐことはない。

もうすぐ朝の光が部屋へこっそりと入ってくる時間だ。

ボクは逃がさないよ。


忍び込んで来たそれを、ボクは捕え、写真の中へ閉じ込める。
逃げることを知らない、美しい光。
その光を、この部屋から何度見てきただろうか。

此処の自然光は都会よりも正直だ。

嘘が、ない。

それが心地良くて、この場所から離れられずにいる。第三者から見たら言い訳に聞こえるかもしれない。

ボクは嘘つきなのだろうか。