……半年。
あたしの命はあと、半年。
「半年、ですか……」
言葉に、笑いが混ざる。
「れ、麗紀?」
そんなあたしに驚いたのか、お母さんはあたしの肩に手を置いた。
「はっ……」
乾いた笑いが漏れる。
半年って。
どうしてなの。
だって、さっきまで、学校で普通に笑ってたじゃん。あたし。
なのに、急に。
「ははは……。はは……。」
声が、震える。
ショックを受けるな、なんて無理でしょ。
美歌と、夢の話をしたんだよ。
美歌は、将来美容師になるって言ってたの。
あたしは、美歌の将来を、見ることが出来ないの?
美歌に、将来の夢なんてそのうち出来るって言われたの。
……あたしは、自分の将来を考える時間もないの……?
「……麗紀さん……」