「麗紀さん……」 苦しそうに、先生は眉を寄せる。 「いいんです。言ってください。覚悟は出来ています」 なるべく、冷静に。 どうして、今、あたしはこんなに落ちる居ているんだろう。 本当は、覚悟なんて、出来てないくせに。 「…ショックを受けないで下さい。麗紀の余命は―――― あと、半年です」