「……う、わっ!!」 そのままバランスを崩し、あたしは転んでしまった。 「いてて……」 あたしは床に打った膝を摩る。 「きゃー!麗紀!!ごめん、あたしが急いだから!」 美歌が、オロオロした声で言った。 「あはは、大丈夫。美歌のせいじゃないよ。」 あたしは、美歌の手を借りて立った。 そのとき、左足がズキっと痛んだ。 左足、ひねっちゃたかな。