結局、仕事が立て込んでしまい家に着く頃には21時を過ぎていた



玄関の扉を開けるとリビングから漏れている灯りに懐かしさを感じてしまう



1週間しか離れてないのに…





恐る恐るリビングの扉を開けると賢治がパソコンに向かい仕事していた


その横には吸殻の溜まった灰皿が置いてある



灰皿見るの久し振りだな…




「ただいま…」



私に気付いた賢治がパソコンを打つ手を止める



「おかえり」


今までは普通の事だったのに久し振りに見る賢治に胸が苦しくなってしまう



久し振りに会う賢治は一週間前よりも少し痩せて見えた



「華――」


「き、着替えてきます」



私は目を合わすことが出来ないまま慌てて自室へ入った



カバンを放り投げドレッサーの前に座り鏡に映る自分を見つめた