「よし、お腹空いたしメシでも行くか」


いつもと変わらない成瀬の一言に小さく頷いた


成瀬とタクシーに乗り着いたのは六本木にある10人も入ればいっぱいのチープな焼肉屋だった…



「この店、知り合いに教えて貰ったんだけど凄い美味しくて一度、華連れて来たかったんだ」



成瀬は席に座りビールとウーロンハイを注文した



「華はお腹空いてるときと眠いときは機嫌悪いからな、しっかり肉食べろ」



「うん…」



笑いながら焼けたお肉を私のお皿のうえに置き一口食べた


うっ…美味しい…


成瀬の優しさが胸に染み止まっていた涙が溢れ出した