タクシーに乗り行くところなんて、何処も無い



夜中の2時に泣きながら帰って来た娘に父は何も言わず迎え入れてくれた



久し振りの実家のベッド


懐かしくもあり寂しくもあった



結局そのまま眠れず朝を迎えていた




奇しくも今日は6年間働いた銀座のお店最終日だった



実家の洗面台の前には目が腫れ不細工な自分がいた



目元にタオルを乗せ目元用のパックをし目の腫れを引かせ午前休申請のメールを課長に送った



久し振りに父と朝食を取ると数ヶ月前までは当たり前だったのに懐かしく思う


何も聞いてこない父の優しさと温かい味噌汁が胸に染みた