「って、どうゆう事よ!!!」


クリスマスイブ父に指定された場所は2年前、賢治とお見合いをしたホテル



「もう、華も26なんだから」


「だからって、何でクリスマスなの?

何でまたこのホテルなの?

何でお父さんは居ないの?」




性懲りもなく父は勝手にお見合いを決めてきていた


父に呆れながらも同じ手にハマる自分もどうかと思う


「絶対、断るからね」


「先方は既にお見えだ、断るにしろ一度お会いしてからでも」




私は仕事で来れなくなった父からの電話をブチッと切った




ったく、この父は…



そんなに私に早く結婚して欲しいのだろうか



クリスマスにお見合いをする相手もどうなんだろう



ブツブツ言いながら私は長い廊下を歩いた