「…何、考えてんの?」 至近距離で白崎と目が合うあたしは、未だにドキドキする。 「な、何でもない!」 「そう?」 そらした顔は熱い。 「立花、」 ふい、っと顎を掴まれ触れる唇。 揺れ動く木の葉があたしたちを急かしているように見えた。