自分が足が速い事に深く感謝した。



裏庭まで走った時、あたしは先生をまいた。




走り疲れてベンチまで行こうとしたとき、あたしはベンチに見覚えのある姿がある事に気づく。





「…お疲れ。」




「なんで、白崎?」




「君ならここに来ると思って先回りしました。」




流石、とでも言うべきか。
あたしのことをよく理解してらっしゃる。





「はやく座ってください。」




「…はいはい。」




ドスンとベンチに座ると、白崎はあたしの肩に頭を乗せた。




え、?





「疲れたから、借りる。」




スッと目を閉じた白崎。