「…玲二クン、なんでこんな女、」




鬱陶しく腕を絡め、上目遣いで白崎を見上げる亜子ちゃん。





駄目だ!
ここでイラッとしたら負け。








「亜子が知らない俺を知ってるからだよ。」




「…亜子の知らない玲二クン?」




ふん、と誇らしげにほくそ笑むと亜子ちゃんはキッとあたしを睨んだ。





「亜子の知らない玲二クンなんていないもん!」



「お子様はそろそろ帰りなさい。ママが心配するよ?」




で、意地悪を言うあたし。



顔を歪ませる亜子ちゃんはやっぱりすごく可愛い。