そんな、そんな時だった。 ─────ピリリリリッ 鳴ったのは白崎の携帯。 繋いだ手は離れ、白崎はあたしにごめん、と目で伝え、電話に出る。 あたしはガイドブックに目をやり、アトラクションなどをチェックしていた。 ……大観覧車、 最後のページにでかでかとライトアップされた大観覧車が載っている。 カップルで乗るとその二人は幸せになれる、ねぇ…