「よく言えました」


ライアンが私の頭を優しくなでる。


そしてキスをされた瞬間、病室にパチパチと拍手が響き渡った。


「あっ……」


そういえば、この病室にハリウッド俳優がいるんだった!


この状況を見られていたと思うと、恥ずかしくて顔が真っ赤になる。


「いや~どのラブシーンより素敵だったよ」


ハリウッド俳優が、私たちに笑顔を見せる。


「やめてくれ、父さん」


そんなハリウッド俳優に、ライアンは呆れたような表情を見せた。


「へっ?お父さん?」


「ああ」


「じゃあ、ライアンのお母さんって……」


「モデルのメグ」


ライアンが名前をあげたのは、世界でも人気があるファッションモデル。