「美亜、こっちに来て」


ベッドで上半身だけ起こしているライアンに言われて、ちょっとづつ近づく。


「早く。君を、抱きしめたい」


その言葉で、私はライアンまでの短い距離を駆け出していた。


そのままの勢いで、ライアンに抱きつく。


そんな私を、ライアンはしっかりと抱きしめてくれた。


「好きだ、美亜」


ライアンが私の目を見て、はっきりとした口調で言う。


「君は?俺に会いに来てくれたってことは、俺と同じ気持ちって思ってもいい?」


その言葉に、小さく頷く。


「じゃあ、好きって言って。言葉で聞きたい」


耳元でそうささやかれて、顔が熱くなる。


「美亜?」


ライアンの手が私の頬に添えられて、視線を合わせられた。


「……好き。好き、ライアン」