おでこを離すと、未那の顔が真っ赤なことに気付いた。


ったく、結局こっちも恥ずかしい思いしてんの、分かってんのか?



「飯は?食ったの?」



「えっ、あ、ううん。まだ。」


「行くぞ。」



未那の手を取り、歩き出す。


相変わらず、未那は顔が赤いままだ。



このまま放っておくとどうなるのか、少し興味がわいてきた。



俺たちは近くにあったカフェに入った。



お互いが向き合って椅子に座り、メニューを見て好きなものを頼んだ。




「いただきます。」


数分後、俺は運ばれてきたパスタに手を伸ばす。



「・・・いただきます。」



なぜかテンションの低い未那の前で。


「未那?」



「ん?」


「どうかしたか?もしかして、腹減ってない?」



「ううん。」


「そうか?」



その後は俺も未那も、自分の頼んだ料理を食べていた。


未那はオムライスで、実をいうと、俺もこのパスタとオムライスで悩んでたんだよな。



「未那、それ一口くんない?」