次の日、俺は未那の用事が済むまで家で服選び。
コーディ、ネート、ってやつ?
「兄貴ー。」
「ん?」
「初デートであんまり奇抜な格好して行くなよ。」
「んな格好して行かねぇよ。」
昨日は帰って来てから一輝に尋問され、全てを吐かされたわけだ。
母さんは「彼女さんなんでしょ?」なんて、さも最初から知っていたかのように言われたけど。
でも付き合うことになったのは、この家での出来事なんだけどな。
「兄貴、何時出発だったっけ。」
「一時に駅前。」
「・・・もう十二時三十分ですけどね。」
「・・・はぁ!?」
ダッシュで家を出て、駅に向かう。
初デートで遅刻って、相当やばくねぇか!?
猛ダッシュで向かった結果、何とか十二時五十五分に現地に着いた。
未那の姿はまだ見当たらなかった。
呼吸を整えようと、近くのベンチに座った。
それから数分、未那が来るのを待っていた。
・・・・・・一時十五分。
「・・・一時って言ったよな。」